様似の今、昔。

昨日の私達のお友達・Nさんご夫婦。

…宿泊されたお客様と同じくモーニング・プレートでの朝食。
女将と幼なじみで育った子供時代の話題で持ちきりでした。
暖かい川と冷たい海を行き来しながら泳いだ様似川。

…今はご覧の様な砂浜に変わり、昔の川の面影はありません。
秋の鮭釣り人の穴場、一生懸命に植えた、黒ユリの花の咲くのが
待たれます。
厚く凍った氷に乗って遊んだ川も、今は陸つなぎ。
ズボンの裾を膝まで託し上げ、魚を追ったあの頃を思い出しますね。
子供心に、見上げる位やけに高く見えたエンルム岬。
…今はお茶の子さいさい！って低さを実感します。
石を持ち上げ、ザリガニやウニを採って遊んだエンルム岬の磯。

…今は勝手に採れない宝の山！バケツ片手に磯に手を入れたのが懐
かしく思えます。
かくれんぼで逃げ廻った木造の大きな会所跡…今は消防署。

桑の実採りやアサズキ採りに友達みんなで並んで行った会所の山は、
今は何も無く…旧日高米穀の土蔵だけが僅かに昔を思いおこしてく
れますね。ただの平地になりました。



…そんな昔話をしたNさんともお別れでした。
お土産は…地元「花蘂水産」のカニのおもたせでした。
還暦過ぎたNさん…女将の実家のすぐ近く「浦河警察署様似駐在所」
勤務のお父さんの転勤で過ごした、たった二年間の様似町の思い出巡り。
１泊２日の「駅前民宿」となりました。
別れ際に言った言葉…「ヤッパリ、伊達市有珠町は様似町よりもかなり、
暖かいよ！！」と。
間違いなく、老後生活は温もりそうで安心しました。



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