太平洋フェリーで〜。

最近の朝と言えば濃霧 …頭の上に綿帽子を被ったみたいな様似町。
日増しにアポイ登山でお越しの宿泊予約が入っています。
そんな中…チョットした空き日を利用し思いがけないフェリーの旅に出発。
松島遊覧やさくらんぼツアー。
これらは二の次…今回の一番の目的、それは「弔い」の為のもの。

「岩手・宮城内陸地震」くりこま高原「駒の湯温泉」の亡くなられた女将さん。
従業員やお客様の不幸が可哀想で〜なりません。
「駅前民宿」の朝食支度をしていた私と同じであっただろう女将さん。
本当に悲しい事。
この地震で亡くなられた11人の方、そしていまだ行方不明の11人の方達(昨日
のニュースでの数)に手を合わせたい…そんな私達の気持ちが日増しに強くなっ
ていました。

先妻さんの月命日に来て下さった我が家の菩提寺・等じゅ院若住職さんにそん
な心の内を話しました。
「偶然に地震の直ぐ後に決まっていた今回の日程、これも縁でしょうか？是非
行ってきなさい！」と、言って下さいました。
「駒の湯温泉」の女将さん始め、他の亡くなられた方へ松島・瑞巌寺での合掌。
主人と私の祈りが届きましたでしょうか？

もうひとつの目的…遥か金華山沖で亡くなった主人の父親(船乗りでした)への
献花でした。 金華山沖を通過する時間…二人して静かに床を離れ展望デッキへ
上がりました。「やっと親父の亡くなった海に来ました〜！父さ〜ん！」と言う
主人の言葉が詰まり、私も胸一杯になりました。

様似を出てから途中で買った白尽くしの花…冷たかったであろうこの海に献花。
見えなくなるまで目で追い続けましたね。
地震で亡くなった人達、遥か金華山沖で亡くなった主人の父親への献花…と有意
義な太平洋フェリーでの旅でした。



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