小さい頃の私の遊び場は、エンルム岬の頂上と、エンルム岬下
の磯でした。
小さかった私は、エンルム岬からの景色が好きだから登ったの
ではなく…頂上から更にもっと東側の突端まで「探検隊？！」
と称して、怖がりもせずに幼なじみとそこにたどり着くのが楽
しくて。
きっと今の親ならば「危ないから先の方は絶対行ったらダメ!!」
な～んて言うでしょうが(笑)
昔の親は、言わば子供が放し飼い？でしたから、暗くなればち
ゃんと帰って来るであろう…と思って干渉はせず。
岬の上の道幅は、僅か50センチ足らず。
怖がりもせずに…「ヒョイ！ヒョイ！」とよくもまあ～渡りき
ったものです。
今はその一番細かった道も、右と左にすっかり岩が崩れ落ち、先
へと渡ることは出来ません。
一番の突端には広い所があって、エンルム岬を制覇？した私達
だけが知る秘密の穴場。
岬の町に面した斜面には、今も昔と変わらず黄色のエゾカンゾウ
や紫のミヤマオダマキ、ハマナスの花が咲いています。
本町３丁目～会所町裏の海は今は完全に埋め立てられ、この様に
船揚げ場、陸に続いています。
頂上からは遠く苫小牧方面が望め…、また大通り地区の海岸線も
反対側に望めます。
昔遊んだ様似川は今、栄町の橋から真っ直ぐに海へと流れ、会所
町へは流れていません。
私が生まれ育った会所町…かくれんぼ、電信柱を取り合った陣取
り、缶けり、馬跳び、石蹴り、ゴム跳び、パッチ、おはじき、お
人形さんごっこなどで遊んだあの頃の遊びとともに、沢山居た幼
なじみの顔も懐かしく思い出す所。
「智～こ！仁君！かっち！いさみちゃん！まさし君！英明君！せ
っち君！…みんなみんな、元気でいますか～？！」。
昔が恋しくなると、私はいつも小さい頃の探検隊気取りで(笑)…
「ヒョイ！ヒョイ！」と、エプロンつけたまま、頂上まで登って
いま～す。
エプロン姿で登っている中年のオバサンに出会ったら、それは
「駅前民宿」の女将ですのでよろしくね。
様似町に来たら必ずエンルム岬頂上から360度の景色を見て行って
下さいね…「絶対、感動しま～す!!」
この景色を活力に…今日も頑張るぞ!!
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