2010年6月9日水曜日

2人の様に頑張ろう!

「昨日はありがとうございました。あたたかい言葉をいただい
てとても嬉しかったです。これからもよろしくお願いします」

これは私とお父さんを感動させてくれた文章です。

支払ったお弁当代金の領収書が入った封筒に書かれていました。
駅前民宿のお弁当は町内のとあるお店に一括発注してるのです
が、先日そこのお父さんが亡くなりました。
店主として頑張っていたお母さんも5年前に他界、病弱なお父
さんとお兄ちゃんと弟さんの3人で頑張ってきていたお店です。

(今思えば、お父さんの亡くなった日の朝)…いつもの時刻を過
ぎても届かなぬ弁当の件で電話した私に「あっ!すいません。
あとちょっとだけ待っていてくれますか?すぐ配達しますから
…すみません!」との返事。
次の朝も…次の朝もちゃんといつも通りに配達されていました。

それから3日経ってお弁当の数の報告をした私に「実は女将さ
ん、父があの弁当の遅れた日の朝に倒れ、その夜に亡くなって
いたんです」とやっと打ち明けてくれました。
いやぁ~、それを聞いてお父さんと泣けました。

受けた注文に穴を空けず、悲しみをこらえ、私達に気遣いをさ
せじと頑張っていたんだと思うと、また泣けてね~!
泣かせてくれました。
予約分を断りもせずに作ってくれたその根性。
「亡くなった母が…何があってもお客様から受けた注文には穴
をあけてはならん!とよく言われて、これが僕達への遺言だと。
お通夜の日も、告別式の日も僕達はちゃん作って持っていきま
すよ、女将さん。大丈夫ですから~」と、いつもと変わらぬ笑
みで言ってくれた店主のお兄ちゃんと、毎朝配達してくれる弟
さん。

「あんた達も大変だろうが、私もお父さんも応援するから頑張
ってね。お弁当付きのお客様を沢山受けるからね」って、言っ
た私にお礼の意味の文章だったのです。
「駅前民宿も、あんた達のお陰で3食のお客様を受ける事が出
来て感謝してるんだよねぇ~」
お父さんが亡くなっても、今までと変わらず笑顔で届けてくれ
た姿は本当に立派でした。

アポイ岳登山、襟裳岬観光、そしてサーフィン、海水浴、魚釣
り…と様似町にお越しの方「今どきの若いもんは!?」と耳に
しますがこの2人の頑張りをどうぞ応援してあげてくださ~い。
「ほ~れ、また3食のお客様の予約が入ったよ、お父さん!」
「お母さん、すぐ弁当の数を電話してやれやぁ~!」
この2人のお店の前には、あの様似町のシンボル「親子岩」が
で~んと見えていま~す。
「応援してあげて下さいね!」




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