ふっと気がついたら91歳になっている父に、ここのところ会っていなかった
なあ〜〜と思い、「特別養護老人ホーム・様似ソビラ荘」に足をむけました。
丁度ベッドの上でおぼつかない手にスプーンを持ち、昼ご飯を食べていた…
というよりなめるように…していたところでした。
見ない間にずんぶんと痩せて、日増しに一回り小さくなっていく父の姿…。
元気だった頃の父の面影は今はもうなく、悲しいですね。
私は父からこの歳になるまで怒られた記憶がありません。
叩かれた事もありません。
いつも私をメガネの奥にある優しい目で、女将の人生の良い時も悪い時も、
ニコニコと笑顔をむけてくれました。それには本当に感謝しています。
今日の会話ですが …
「お前にあげたダイヤモンドの指輪は大事にもっているか？」なんて、もらっ
てもいないそんな宝物を可愛い末っ子の私にくれた〜とおもっているらしく…
「痴呆が入ってきたのかなあ？」と思いながらも「大事に持っているから安心
してね」と言わざるをえなかった自分を愛おしくさえ思えました。
忙しい、忙しいと動き回る私を心配してくれている父の元気な間に…と
明日からのお昼のご飯は私が…と、おもいながら「またくるからね！」という
のがやっとでした。
帰り道「観音山」に寄り観音様に父の長生きを頼み、展望台からのホームを見
てもどりました。
帰るなり…先日、佐々木会長さんからお土産に頂いた「銀座中央軒」の「もち
八っ葉」が入っていた綺麗な缶がステキだったので、嬉しかったその時の気持
ちを忘れないように…とそれに花を飾りました。
風水の黄色で「おかえりなさ〜い」の日曜日になりました。
それでは、また明日。
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