「むかしむかしあるところに、お爺さんとお婆さんがいました」
…ではありませんが、昔、私が小さい頃、実家のすぐ西隣には
麹店があり、漬け物時期になると、町の人達はこぞって麹を買
いに来たものです。
この家には綺麗な娘さん(今80才？を越えているおばさん？)が
いてとても私を可愛がってくれたのを覚えています。
先住民族保護法なるものが決議され、この北海道に住む「アイ
ヌ」の人達も色々な面で住みやすくなった世の中に…。
そのアイヌの人達に強い影響を与えた人の中に「知里真志保」
さんがいます。
私が小さかった頃、母親に連れられて札幌の知里宅に行った事が
あり、そこで初めて見た「知里真志保」さんの威厳のある顔、無
口な人柄、メガネの奥にはしっかりと見据えた鋭い目…小さかっ
た私は近寄りがたいものを感じて。
その部屋一画(確か？階段下の三角部分の奥まった部屋でした)だ
けが別世界にも見えたのをハッキリと記憶に残っています。
堆く積まれた沢山の本にも私は驚きでした。
実はその「知里真志保」さんの奥さんが、麹店の娘さんの萩中美
枝さんでした。
現在では、日本口承文芸学会会員として夫であった「知里真志保」
さんが遺した沢山のアイヌ文学に関するノートの整理に頑張って
います。
この萩中美枝さんも様似町出身者。
親交を深めているエッセイストの近藤健さんも含めて、色々なと
ころで頑張っている様似町出身者を応援したいものです。
孫が学校から持ってきたこのパンフレット…「アイヌ文化フェス
ティバルー2009」。
苫小牧市民会館で開催されます。
９月26日13:00～16:00。
可愛がってくれたあの美枝おばさんの講演を、是非聴きに行きた
いのだが…明日は予約のお客様があり、残念ですがどなたか私の
代わりに行って下さ～い。
年老いて益々綺麗なあの美枝おばさんに会ってみませんか？
「駅前民宿」の私と「知里真志保」さんの奥さんの美枝おばさん
とは隣同士だった事をお知らせして…今夜はこの辺で。
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