「おいおいお母さん、今日はオートバイのお客様っていたか？」
「いなかったと思うよ～？」
そう言いながら、ベランダ前を行ったり来たりしているヘルメッ
ト姿のお客様をチラリ、チラリ？…？…？
結局このお客様は「素泊まり」の一泊となりました。
朝…デカいオートバイに荷物を積んで「いざ！出発！」…と行く
筈でしたが、駅前民宿の女将は手を振って見送るだけ…な～んて
事は致しません(笑)
これからが「もてなし」の腕の見せ所で…(笑)
先ず「もてなし」その１…こちらから積極的に話し掛けます。
「わぁ～！凄いオートバイですねぇ～？BMWでしょう？凄いです
ねぇ～、格好いい～！」
「そうですか～！(恐縮そうに)」
「いくら位するんですか？」
「250万でした。もっともっと高いのもあるんですよ～。サイド
カーで屋根付き…なんていったらねぇ？」
しめしめ～、お客様との距離が近づいてきたところで
「もてなし」その２…もっと話題を突っ込んで「どちらからです
か？」「京都からです」
…そんな話をしている内に更にお客様との距離も縮まり「もてな
し」その３に突入！
…「ブログを書いてるのですが写真を載せたいので写真写しても
いいですか？」と距離を縮める事が出来て、写したのがこの写真
です。
「大きなオートバイなので転ばしたもんなら大変だろうな～？」
と思っていたら、やっぱり「停めたところが不安定だった様で、
いゃあ～昨日足を乗せるステップを壊してしまってねぇ～。外車
なんで直ぐは直せないし、修理代も高くてねぇ～」なんて。
「あ～ぁ、可哀想に…でも、そこが壊れちゃってもメチャクチャ格
好いい!!」
心の中で同情したり、これだけで済んで良かったと安堵したり。
１日600キロの走行距離。
真っ直ぐ稚内から南下して、昨夜泊まった標津町から様似までの
バイクの旅。
「最近では良く様似町の事をテレビで見るもんで、一度来てみたか
ったんですよ～！」と言って下さって「いゃあ～嬉しいじゃ～あり
ませんか！ ついに様似町」も全国区になったかな？」
私はお客様とは必ず触れ合う事。
そして語る事(言葉掛けをする事)。
お客様には満足していただき、私は手を抜かず誠意を込めてもてな
す事(自分がお客様になって、ここにきたら満足だと思える事に気配
りをする)。
最後の「もてなし」は「ありがとうございます。さようなら」をちゃ
んと言ってあげる事だと思います。
この朝も「どうもありがとう御座いました。お気をつけてどうぞ！」
と高く手を振って京都のお客様を見送りました。
「さ～てと！さっき洗い終わった１番のお客様の洗濯物を干さないと
…昼になっちゃうよ～！急げ～！」
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