いる雑草がやけに目に入ります。
私の小さい頃には「開発のおじさん」「道路維持のおじさん」
とか言われていた人が居て、黙々と草を刈ったり縁石の辺り
に溜まった砂利を取り除いていたのですが…最近はとんとこ
んな姿は見られません。
それとは逆に目につくのは草、草、草。
これの多さと大きさには、どこを走っていても「あ～あ！こ
こもあそこも…草だらけ～(泣)」と思います。
そう 言えば私が住んでいる様似町大通り1丁目の役場前にか
けてはその草が見当たりません。
「うう～ん？草が一本も生えていないとは変だなぁ？」と不
思議でした。
その訳が知りたくて、ある朝早く起きて車で一回りしてみた
らヤッパリ思っていた通りでした。
お日様が出始めた頃からやってるのでしょうか？
「いた！いた!」ヤッパリひとりのおばさんがいました。
小さい頃から「前田りんごやさんのおばさん」と呼んでいた
おばさんでした。
宅配を出しに行ったついでにこの事を尋ねてみました。
「誰かがきっと草を取っていると思ったらおばさんだったん
だね」って言ったら「だってさあ～！役場前だというのに草
が伸びててあんまりひどくてさぁ～、見るに見かねて取り始
めたらあっちもこっちも…って取っている内に途中で止める
事が出来なくなってさぁ～！」
「ヤッパリ私と同じで草に気がついていた人がいたんだ～」
「今はとうとう様似橋まで行っちゃってさあ～！」だって。
昔…おばさんは隣にあった「様似病院」によく日用品や果物
などを売りに行っていた働き者のおばさんでした。
…が、今はすっかり脚の具合も悪くて不自由な体にもかかわ
らず…相も変わらずの頑張り屋さん。
私のシャツターチャンスに照れちゃいながらも、写真を撮ら
せてくれました。
「あんた達若いもんは何してるのさぁ！草、茫々にしててなん
とも思わないのかい？」って言われる事もなく、黙々と縁石
にしゃがみ込んで伸びた草を抜き続けていた姿には頭が下が
りました。
「私も何かの形で協力したい」と「行政監察委員」の加藤さ
んの所に。加藤さんは早速、法務局へ。
実は２年前に亡くなった私の父は長い間「行政監察委員」を
していた人でした。
加藤さんは本職の司法書士の傍ら、父の後を引き継いで「行政監
察相談委員」として地域の相談に父の様に頑張ってくれてい
ます。
「様似町」は「前田りんごやさんのおばさん」や「加藤さん」
の様に陰の力のお陰で「今日も元気で～す！」
「おいおい！駅前民宿の女将さん、２人の頑張りを見習って疲
れた～！疲れた～！なんて言えないぞ！」
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